基礎知識

FXにおけるマルチタイムフレーム分析の簡単なやり方

2019年9月16日

今回は、マルチタイムフレーム分析について解説していきます。

これを知っておくことで、トレードの勝率や利益率が格段に良くなる可能性があります。

目次

マルチタイムフレーム分析とは?

マルチタイムフレーム分析とは、簡単に説明すると、

複数の時間足を確認して現在の相場環境を把握して、エントリーポイントを割り出す分析のことです。

別の言い方をすると、複数の時間足(上位足)の環境や方向性を確認し、

今の相場が売りと買いのどちらに適しているのか、優位な方向へのエントリータイミングを下位足で割り出す分析方法です。

さらにFX的に言うと、一つの通貨ペアのチャートを2つ以上の時間軸で確認することです。

このマルチタイムフレーム分析のメリットは、

長い時間足のトレンド方向にその後も進む確率が高いというところに優位性を持たせることができる点ですね。

短期・中期・長期など色々なトレードスタイルがありますが、

このマルチタイムフレーム分析はどのトレードスタイルにも必要とされる重要な基本分析です。

どのようなトレード方法でも、ひとつの時間足だけしか見ていない場合、

相場に対する見方や考え方が限定されてしまいます

いわゆる木を見て森を見ずの状態で、FX初心者に陥りがちの症状ですね。

長期に渡って勝ち続けているトレーダーは、複数の時間足、時間軸を見ながら相場を複合的に確認しています。

色々な時間足を見てしまうと、エントリーを迷ってしまうという人も中にはいるかと思いますが、利益を上げていくためには必要なスキルです。

有効な時間足

FXで使用する時間足は短い足だと1分足から、長い時間足だと月足までと様々あります。

では一体どの時間足が適しているのかが問題になってきますが、

これはトレードする人の性格やトレードスタイル、トレードのレベルによって違ってきます

しかし、目安としては

・1分足トレードの場合:5分足~30分足

・5分足トレードの場合:30分~1時間足

・15分足トレードの場合:1時間~4時間足

こんな感じではないでしょうか。

15分足以上でトレードする場合も、これを目安に考えたら良いと思います。

しかし、これはあくまで目安なので、実際にエントリー判断に使う時間足を基準にして、色々と試してしっくりくる時間足で確認するのが良い思います。

試行錯誤して確認して、トレードする時間足を基準に考えていくうちに、どの時間足を確認したほうがいいか、ある程度見えてくると思います。

このような観点から言うと、どの時間足を確認するかによって、トレードに大きな影響を与える可能性もあるので、

最初は2つの時間足に絞らないで色々な時間足を確認してみることもオススメします。

トレードする時間足だけを確認するのも悪くはないですが、上位足を確認することで大きな相場の流れを把握することができます。

最初は難しいかもしれませんが、例えばここはレンジ相場だからエントリーは控えたほうがいいという判断もそのうちできるようになると思います。

まずは色々な時間足を確認することから初めてみてください。

上位足を確認するポイント

マルチタイムフレーム分析では、2つ以上の時間足を確認したほうが優位性は高くなります。

ただ上位足を確認するのではなく、確認をするポイントがいくつかあります。

・現在の相場がトレンド相場なのか、レンジ相場なのか

・高値と安値の確認

・現在のレートに対して、サポレジラインはどこにあるのか

この他にも色々とありますが、上位足の環境、相場状況をあまり細かく見すぎてしまっても、相場を単純化して見れなくなってしまいます。

そのため、大まかに上記の3つくらいを確認するのがおススメです。

また、上位足を確認するとその方向がバラバラになっている場合もあると思います。

日足は上昇トレンド、4時間足はレンジ、1時間足は下降トレンドとバラバラなど、このような相場も珍しくはありません。

このような一貫性のないような相場の場合、基本的には様子見が正解だと思います。

エントリーをしないで相場がどのように動いていくのか確認して、

方向性がはっきりしてからエントリーするかしないかの判断を行うと良いです。

仮にエントリーするという場合でも、大きなトレンドに逆らわないというのが重要なポイントになります。

また、大きな足ほど強い方向性を示すので、

日足>4時間足>1時間足>30分足>15分足の順に勢いが強くなることも頭に入れておく必要があります。

応用編:3つの時間足を確認する

私もマルチタイムフレームで相場を分析していますが、トレードシナリオを作成する際は、月足から、実際のエントリーの際には3つの時間足を見てトレードしています。

3つの時間足を使ったマルチタイムフレーム分析から説明すると、それぞれの時間足を確認するのには意図があります。

長期足は相場の勢いを確認し、

中期足はチャートの形を確認、

短期足はエントリーのタイミングを計る

このような意図でそれぞれの時間足を確認しています。

また、長期足の勢いがどの程度本物かを確認するために月足から確認もしているというわけです。

私がよく見ている時間足としては、

長期足から順に、日足、4時間足、1時間足で、

これらが同じ向きに動いているのを確認してエントリーをします。

この3つを確認するだけでもそれなりに優位性はあるんですが、より大きく取れる相場かを確認するために、日足より大きな週足や月足まで確認します。

この週足や月足も勢いのある相場であれば、私はボーナス相場と思って結構積極的にトレードをして利益を狙いに行っています。

このように単に複数の時間足を確認するだけでなく、

それぞれの時間足を確認する意図を明確にしてマルチタイムフレーム分析をすることで、より優位性を高めたトレードをすることが可能になってきます。

まとめ

マルチタイムフレーム分析は、最初は難しく感じるかもしれません。

また、取り入れ始めても、なかなか意図を持たせた有効な見方ができるようになるまでには時間が掛かります。

ですが、それでも一つの時間足だけを見てトレードするよりも優位性は高まりますし、

より利益を上げるトレーダーになるためには、高めなければいけないスキルでもあります。

今まで、取り入れていなかった人はこれを機会に、

すでに取り入れている人はそれぞれの時間足を確認する意図を今一度考えてみてると良いかもしれません。

そのような試行錯誤により、確実に相場を見る目は変わってきますし、それが利益に繋がっていきます。

それでは今回は以上です。

ありがとうございました。


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  • この記事を書いた人

hiro

2008年から株式投資、2016年からFX。ゆったりトレードしながら、合間に筋トレや読書を楽しむ生活です。株は年利10%前後、FXは毎月200pipsほどの利益。エリオット波動と通貨の強弱を学習して勝てるようになりました。

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