
今回は、FXの勝率という観点からトレードに対する考え方や取り組み方を考えていきます。
先日、こんなツイートをしました。
FXではどんなに精度の良いエントリーをしても勝率6割くらいに落ち着くと思います。
残りの4割の負けは仕方ない。
その代わりにその負けをいかに小さくするかが重要です。そして1回の負けを受け入れて、トータルで考えられるようになってくると自然と利益が積み上がってくると思います😌
— Hiro@FXトレーダー (@kuro871218) August 27, 2019
FXではどんなに精度の良いエントリーをしても勝率6割くらいに落ち着くと思います。
残りの4割の負けは仕方ない。
その代わりにその負けをいかに小さくするかが重要です。
そして1回の負けを受け入れて、トータルで考えられるようになってくると自然と利益が積み上がってくると思います
FXで利益を積み上げていくコツは、いかに利益を伸ばすかも重要ですが、いかに大負けしないか、いかに上手く負けるかだと思います。
逆説的ですが、利益よりも損失にフォーカスすることにより、稼ぎ続けるトレーダーに近づくことができます。
今回は、この辺を深掘りしていきます。
目次
FXの勝率なんて6割で十分
世界でも有名なトップトレーダーでも勝率は6割~7割であることが多いようです。
これは、トレーダーだけの話ではなく、同じ勝負事のスポーツなどの世界でも同じではないでしょうか。
例えば、プロ野球。
年間100試合以上ある中で優勝するチームの勝率というのは6割程度です。
もし7割の勝率であれば、2位以下に大差をつけての優勝となるでしょう。
バッターに目を向けても、3割をコンスタントに打てる選手は、ほぼ1億円プレーヤーです。
引退したイチロー選手でさえ、4割打てたことはありません。
おそらく勝負事の確率の世界ってこんなものなんでしょう。
このような現実を考えると、私たち一般のトレーダーが勝率8割や9割の負けない手法を探したりすることが、どれだけ無謀なことかわかると思います。
であれば私たちは、
勝率は6割もあれば満足し、その6割の勝ち方、残り4割の負け方に意識を向けるべきだと思います。
トータルで結果を残せば問題ないはずです。
FXの勝率が低いのはあらゆる相場を取ろうとするから
では、現状6割も勝率がない人はどうすればいいのでしょうか。
勝率を上げる小手先の方法はいろいろありますが、勝率が低い根本の原因を解決しないと長期的に稼ぎ続けることは難しいと思います。
その根本の原因も人それぞれあると思いますが、
一番はどんな相場でもチャンスを探して取りに行こうとすることが原因ではないでしょうか。
相場の上下動を見ていると、チャンスばかりに見えてしまう気持ちはわかります。
しかし断言しますが、
相場に転がっているチャンスは思っている以上に少ないです。
正確に言えば、一つの手法、一つの通貨ペアで取れるチャンスなんて、数えるほどしかないという意味です。
なので、手法や通貨ペアを増やせば理屈の上ではチャンスはその分増えます。
しかし、相場の世界というのはプロアマ関係なく資金を奪い合う世界です。
生半可な知識や武器で利益を上げられるほど甘い世界ではありません。
そうなると、使う手法や通貨ペアは絞らざるを得ないはずで、それに合わせてチャンスも少なくなるのが当然です。
まずは、このことを理解して相場に臨むだけで、ムダ打ちが減り勝率が上がる可能性があります。
相場の世界においては、色々手を出すより一つのことを徹底して極めた方が、圧倒的に結果が出やすいです。
pips×ロットの世界では、あとはロット次第でどうにでもなります。
FXの勝率を上げるポイントは先に損切りラインを決めること

冒頭でも言いましたが、FXで利益を積み上げていくコツは、
いかに大負けしないか、いかに上手く負けるかだと思います。
例えば、損切りを入れるのは当たり前だとして、問題はその入れ方です。
例えばトレードする場合、先にチャンスを見つけて、それから損切りラインをどこにするか考える人が多いのではないでしょうか。
まずは、これを逆に考えてみるのがおススメです。
まず、今この相場は、買い相場なのか売り相場なのか、その根拠が崩れるのはどこかを考えて損切りラインを決めます。
次に、先に決めた損切りラインとの距離や狙う利益幅を考慮して有利なエントリーポイントはどこかを探していくのです。
有利なプライスまで相場が寄ってきたらエントリー、寄ってこなかったらノーエントリー。
このような思考で相場を見ることで、損失を実質的にコントロールすることができます。
エントリー後も、エントリーの根拠が崩れたら当然損切りですし、自分の思い描いたシナリオと違ったら早めに損切りしていくことで、
大負けすることなく、かつ上手く負けていくことができます。
ノートレードを増やして勝率を上げる
以上のようなトレードの考え方について、違う言い方をすれば、いかに良いトレードを積み上げていくかとも言えます。
ここで言う良いトレードとは、シナリオに基づいたルール通りのトレードのことです。
そしてここにはノートレードも含みます。
シナリオ上ノートレード
ルールに合致しないからノートレード
これらも良いトレードです
勝率を上げるには、このようなノートレードの判断を増やし、自分の納得できる良いトレードを積み重ねていくことで実現できるのだと思います。
まとめ:勝ち負けを丁寧に積み上げていく
今回は、勝率という観点からトレードに対する考え方、取り組み方について考えてみました。
まずは、勝率に対する過度なこだわりを捨て、
その上で、ノートレードの判断を増やしエントリーを絞っていくことが
結果的に勝率を上げ、利益を積み上げていくコツになります。
やってることは表面上同じに見えても、考え方一つで結果が変わってくるのが、この世界です。
勝ちも負けも一つ一つ丁寧に積み重ねていき、トータルで利益を上げていきましょう。
トレーダーとしてのマインドセットを身につけたい人は、この本がおすすめ
さらにトレードの準備には、トレーダーとしてのマインドセットを身につけておくことも必要です。
本来、マインドセットなんてものは勝ってるトレーダーに直接教えてもらったり、触れ合ったりすることで身につくもの。
でも、なかなか身近にそんな人いないですよね。
そこで、このマインド部分は本で学ぶのがオススメです。
私も参考にした本はこちら。
マインドという抽象的なことを具体例を交えて書かれた本です。
おそらく最初は何を言いたいのかわからないかもしれませんが、
繰り返し読むうちに、まず具体例が頭に残り、
次第にその具体例の解釈として抽象的なことも理解できるという面白い本です。
私も書籍やオーディオブックで今でも読み返していて、読んで損はないと思います。
それでは今回は以上です。
ありがとうございました。