
今回は、手法(ロジック)について解説していきます。
先日、下記のようなツイートを見かけました。
勝てる手法を探し求める、いわゆる聖杯探しをしている方には耳の痛い話かもしれません。
私自身もFXを初めてしばらくは聖杯探しをしていた時期があるので、気持ちはわかるのですが、結論として手法じゃ勝てません。
今回は、この辺を深堀していきます。
目次
ロジック=優位性
そもそも手法(ロジック)とは何でしょうか。
様々なインジケーターによるサインや、チャートパターンなどネットや書籍を見ると多種多様な手法(ロジック)があります。
ここでロジック=勝てる手法という認識でいると、なかなか勝ち組のトレーダーになることは難しいと思います。
稼いでいるトレーダーのほとんどはそれぞれ手法を持っていますが、全員が全員、特別なロジックを持っているわけではありません。
しかし、共通して持っている認識としては、
ロジック=優位性ということです。
優位性とは、他よりも相対的に優れているという意味ですが、トレードの世界で言うと51%以上の確率で勝てるくらいの意味しかないと思います。
つまり、その程度、あくまで優位性でしかなく、絶対に勝てる手法や稼げるロジックなどは存在しないのです。あったとしても残念ながら私たちみたいな一般のトレーダーの手元には回ってこないでしょう...。
ロジック=道具
手法(ロジック)=優位性でしかないと言いましたが、さらに言えばロジックとはただの道具に過ぎません。
なので、使い方次第でトレードの結果なんていくらでも変わります。
例えばスポーツの世界で考えてみるとわかりやすいと思います。
野球の世界において一流のバッターであれば、おそらくどんな道具を使ってもそこそこの成績を残すと思います。
しかし、さらに上の成績を目指したり、紙一重の勝負を制するために彼らは道具にこだわるのです。自分に合った道具を探し、それを使いこんで自分のものして初めて結果として現れてきます。
逆にどんな良い道具を使っても、選手自身の能力が劣っていたり、コンディションが悪ければ結果はでません。
これはそのままトレードの世界における手法(ロジック)についてもいえるのではないでしょうか。
ただ、野球の世界では3割打てれば一流バッターで、4割なんてなると神の領域です。チーム単位で考えても勝率6割を超えていれば優勝が狙えます。7割を超えていればおそらく2位と圧倒的な大差で優勝できます。
単純な比較はできませんが、FXの世界もこんなものではないでしょうか。
絶対に勝てる手法はもちろん、勝率が異様に高い手法なんてものも存在しないと思います。
すべては使い方次第、もしくは使うトレーダー次第ではないでしょうか。
FXは3か月、半年、1年くらいの長期スパンで考える
野球の例えではないですが、一般的にトップトレーダーでも勝率は6割~7割と言われています。
なので、どんなに優位性のある手法(ロジック)を使ったとしても勝率は6割~7割に納まる可能性が高いということを最初に認識しておくべきだと思います。
また、勝率なんてのは長い目で見た統計的な数字であって、短期的に見ると大きく連敗することもあります。勝率7割でも普通に5連敗6連敗することはあります。
自分と相場が合ってないときにトレードするとなおさらですよね。
なので、ロジックの優位性を吟味するにしても、最低3か月、できれば半年、1年くらいの長期のスパンで見る必要があると思います。
一概には言えませんが、目安としては最低100トレード分くらいでしょうか。数が多ければ多いほど期待値に近い数字になると思います。
ロジックは使い込んで自分にアジャストさせていく
手法(ロジック)はただの優位性、道具に過ぎない以上、使いこなして初めて数字として結果に表れます。
そのためにはやはり練習が必要ですよね。
これをリアルトレードでやっても良いんですが、さすがに時間が掛かり過ぎます。
そこでおススメなのは、過去検証です。
そのロジックで本当に結果が出るのかという検証の意味もありますが、短期間でそのロジックを使い込んで経験値を上げるには過去相場が最適です。
その中で、さらに優位性を上げるためにはどうすれば良いか、自分の性格や生活スタイルに合わせるにはどうしたら良いかというのを考えながらロジックを自分にアジャストしていくことが大切です。
ロジック自体はネットなどから拾ってきたものでも構いませんが、結局それが自分のものにならなければ結果はなかなか出しづらいです。くたくたに使い込むくらいが丁度良いんじゃないでしょうか。
過去検証についてはこちら↓↓↓
ロジックの裏側にあるものを考える
手法(ロジック)に対する考え方みたいなものは、以上に述べた通りですが、さらにロジックによりトレードをする上で大切なものがあります。
それは、ロジックの裏側を知るということです。
どういうことかと言うと、そのロジックが相場のどのような場面をどうやって取りたいのか、逆にどんな場面を避けようとしているのかなどを理解してロジックを使うということです。
例えば簡単な例で言うと、押し目買い戻り売りを狙ったインジケーターを使ったロジックの場合、ロジックのサインに従うだけだとレンジ相場で歯が立ちません。
押し目買い戻り売りはトレンド相場でこそ有効な手法である一方で、戻りや押し目が浅すぎても機能しにくいです。
このようなことを理解せずにロジックを使ったとしても、結果は出にくいでしょう。
そもそもロジックが先にあるのではなく、取りたい相場が先にあって、そこを取るためにルール化したものがロジックです。
この辺を理解していないと、同じロジックを使っていてもトレーダーによって明暗が分かれてきます。
私の場合もエリオット波動の推進3波の初動から取りたいから、そのためにインジケーターなどを使って何とかルール化できないかなというのが、思考の順番です。
なかなか勝てない人は、自分の持っているロジックの裏側を改めて考えてみることをおススメします。
まとめ
手法(ロジック)を使う上で大切なことは2つです。
・使いこなせるように徹底的に練習する
・ロジックの裏側を考える
この2つを意識するだけ、今までのロジックの見え方が変わると思います。
自分の道具を磨き上げて相場の世界と戦っていきましょう!
それでは今回は以上です。
ありがとうございました。