トレードシナリオ 基礎知識

FXトレードシナリオの簡単な作り方(作るのは面倒ですが、その後は圧倒的に楽です)

2019年9月20日

今回は、トレードシナリオの作り方について解説していきます。

先日、こんなツイートをしました。

私は全部で28通貨ペアでトレードしていますがチェックするのはほぼ週末の1回だけです

週末にピックアップしてトレードシナリオを作ったら、月曜からはそれしか狙いません

はっきり言って暇です

肉体的にもですが考えて頭を悩ますこともないので精神的にもです

でも暇で利益が出るなら良いですよね

トレードシナリオを作って、それに沿ってトレードをしていくことで利益は上げやすくなってきます。

この記事では、一般的なトレードシナリオの作り方だけでなく、私のトレードシナリオの作り方も簡単に解説していきます。

目次

FXにおけるトレードシナリオとは複数の動きを想定すること

トレードシナリオとは、簡単に言うと相場の動きを想定して、それに対するトレードプランを立てることです。

チャート画面を見てから、トレードルールに合致するエントリーチャンスがあったからエントリー、決済ルールに合致したから決済。

これも、トレードルールも何もない行き当たりばったりのトレードに比べたら全然素晴らしいです。

ただ、さらに安定して利益を上げていこうと思えば、予め自分のトレードルールに合致しそうな相場を先読みし、十分に準備をしてからトレードした方が、

トレードルールの優位性も存分に発揮されるはずですし、何より落ち着いてトレードをすることができます。

過去検証などで、トレードルールの優位性自体はあるはずなのに、なかなか検証結果通りの成績が出せないという方は、

トレードシナリオを作ってトレードをすることにより、案外簡単に検証通りの結果が出せる可能性があると思います。

FXのトレードシナリオの作り方

それでは、具体的にトレードシナリオの作り方を説明していきます。

まず、トレードシナリオを作る前提として、

エントリーや決済について優位性のあるトレードルールが必要です。

いくら完璧な計画を立てても、中身が伴ってなければ意味がないですからね。

トレードルールはオリジナルでも人のものでも構いませんが、

必ず過去検証などをして自分の目で客観的な優位性を確認し、自分のものにしておく必要があります。

おススメのトレードルールはこちら

ネオ・ジーニアスFX:勝率80%、リスクリワード1:2以上の日足のスイングトレード手法

秒速スキャルFX:勝率80%リスクリワード1:1~1:3の1分足のスキャルピング手法

ゲイスキャFX:勝率70%、リスクリワード1:1以上の1分足スキャルピング手法

どれも実績があり、価格も1、2回のトレードで回収できるくらいの値段なので、購入して損はないと思います。

その上で、トレードシナリオの作り方ですが、大きな流れとしては、

①環境認識

②相場の動きのパターンを考える

③損切り・エントリー・利確の目安を決める

このようになります。それでは、一つずつ詳しく説明していきます。

①環境認識

まずは、現在の相場がアップトレンドなのかダウントレンドなのか、もしくもレンジ相場なのかの判断や、

チャートパターンを重視している人であればその形を見ていきます。

簡単に言うと、現状認識ですね。

また、複数の時間足を見るトレーダーであれば、ここで確認していきます。

例えば、1時間足ではアップトレンドだけど、4時間足でもアップトレンドなのか、ダウントレンド中の戻しの最中なのか、日足では?

など自分がトレードする時間足より上位の時間足の状況も確認して、それを踏まえてトレードシナリオは作成していきます。

②相場の動きのパターンを考える

相場の勢いや、チャートパターン、上位の時間足の状況など環境認識ができたら、

次に現在の動きから、今後どのような動きの可能性があるかを考えていきます。

相場なんて上がるか下がるかしかない訳ですが、その上がり方、下がり方にはいくつものパターンがあります。

そのうちのどのパターンの時に自分はトレードするのか、これを考えながらトレードすることが安定して利益を出していくためには大切になってきます。

なので、ここでは決め打ちはせず、考えられるパターンを複数想定することが大切で、

その上でどのパターンになる確率が一番高そうか、その場合には自分はどのような意思決定をしていくのかを考えるのがトレードシナリオです。

③損切り・エントリー・利確の目安を決める

複数の動きの可能性を考えたら、その動きのときに自分はどのようなトレードをするかを考えていきます(ノートレードも含めて!)。

具体的には、損切り・エントリー・利確の目安を決めていきますが、

ここでおススメは損切りから考えていくことです。

勝率やリスクリワードを考えれば、損切り、エントリー、利確はセットで考えるべきものですが、

優位性のあるトレードをするには不利な場所でエントリーしないことが重要になっています。

そして、利益確定というのは相場次第なところがある一方で、

損切りはほぼ完全に自分でコントロールできます。

であれば、損切りを中心にトレードは考えた方が良いはずですし、

ここでエントリーありきで考えてしまうと、損切りとの関係で不利な場所でのトレードをしてしまう危険性があります。

頭ではわかっていても、利益を得たいという欲があると、不利な場所でトレードしてしまいがちなんですよね。

それを防ぐためにも、まずは損切りラインを決めてから具体的なエントリーポイントを探っていく、

損切りが決まらなければそもそもエントリーの検討もしない。

このくらいの姿勢が良いと思います。

エリオット波動と通貨の強弱を加味したトレードシナリオの作り方

ここで私のトレードシナリオの作り方を紹介します。

まず、ツイートにもあるように、私の取り扱い通貨ペアは28あります。

これらをエリオット波動のチャートパターンを確認しながら、通貨の強弱も見てトレードしてるのですが、毎日はさすがに無理です(笑)

そこで、週末にトレードシナリオを30分くらいで作って、翌月曜からはそれに沿って意思決定をするだけの状態にしています。

私のトレードシナリオの作り方を説明する前に、簡単にトレードルールの説明をしておくと、

①エリオット波動の推進3波か5波でトレードする

②3波や5波の初動でエントリーするために、2波や4波のチャートパターンを見つけて待機

③3波や5波を形成しだしたら、時間足を落として雲、基準線、200EMAなどを抜けたことを確認して、通貨の強弱感も加味してエントリー

ざっくり説明するとこんな感じです。

これを前提にトレードシナリオを作っていきます。

ちなみに私のエリオット波動理論は、こちらの書籍を参考にしています。

非常に分厚いですが、エリオット波動に関する書籍ってこれくらいしかないことから、

エリオット使いは皆読んでる本です。

読まない選択肢はないですね(汗

また、通貨の強弱の判断の仕方については、こちらの教材で学びました。

トレンド・ディスカバリーFX

通貨の強弱関係って、理屈自体はそこまで難しくないんですけど、実践できるようになるにはケーススタディを繰り返す必要があります。

こちらの教材は、その事例が豊富でおススメです。

①環境認識

まず28通貨ペアの月足~1時間足までをチャートを次々と切り替えながらチェックしていきます。

この時にチェックしているのは、推進2波や4波のチャートパターンです。

自分が得意な形のチャートパターンがなければ、スルーしていきますし、得意な形なので見ればすぐにわかります。

なので、28通貨ペアを月足から見ていくと言っても、結構一瞬で終わります。

そして、チャートパターン的にピックアップした通貨ペアだけを注意深く時間足を切り替えて分析し、波動のカウントをしています。

この環境認識の時点で、

まずチャートパターンでふるいにかけ、

次に上位足の勢いや、波動の具合を満たしたものだけをピックアップしていきます。

②相場の動きのパターンを考える

環境認識でピックアップした通貨ペアの動き方の可能性を考えていきますが、

私の場合はエリオット波動理論を基本にしているので、エリオット波動に基づいて考えていきます。

また、ここでは自分の環境認識が間違っていた場合の動き方まで考えています

私の場合、これを想定しておくことで、

損切りラインが明確になりますし、リスクを呑んで落ち着いたトレードがしやすくなります。

③損切り・エントリー・利確を決める

エリオット波動に基づいて3波や5波を狙うということで、①環境認識や②相場の動き方を考えた時点で、

損切り・エントリー・利確はほとんど自動的に決まってきます。

具体的には、時間足を落として、その時間足で3波を形成してきたタイミングでエントリーします。

損切りは、自信があれば2波の終点、微妙な時は1波の始点に置いています。

利確は、トレーリングストップで確保しつつ伸ばしていきます。

ただ、エントリーに関しては、エントリー時点の通貨の強弱も見ていくので、その強弱感によって微妙に調整していきます。

ここまでを全て週末のうちに決めて、月曜以降は多少の微調整はあるものの、ほぼシナリオ通りのトレードをしています。

というかエントリー自体も指値が多いですし、そもそもスイングでトレードすることが多いので、

シナリオを作ったらほとんどやることがありません。

こんな感じでトレードシナリオを作って、実際にトレードしています。

まとめ:トレードシナリオを作ってれば楽にトレードできる

トレードシナリオ作りは、最初大変かもしれません。

しかし、慣れてしまえば、そんなに時間も掛からなくなってくるでしょうし、

シンプルなトレードを心掛けていれば、自然とシナリオ作成自体もシンプルになって、さらに時間も掛からなくなってくると思います。

まあ、慣れたところで面倒くささを感じることはあるんですが、

作ってしまえばその後のトレードは精神的にも肉体的にもとても楽になります

楽になるから落ち着いて冷静なトレードができますし、

そのようなトレードをするからトレードルールの優位性も発揮することができるという好循環を生み出します。

だったら、多少の面倒くささは我慢しても、十分お釣りがきますよね(笑)。

今まで、トレードシナリオを作ってなかった人は、一度作ってみてはいかがでしょうか。

今回の記事が参考になれば幸いです。

それでは今回は以上です。

ありがとうございました。

  • この記事を書いた人

hiro

2008年から株式投資、2016年からFX。ゆったりトレードしながら、合間に筋トレや読書を楽しむ生活です。株は年利10%前後、FXは毎月200pipsほどの利益。エリオット波動と通貨の強弱を学習して勝てるようになりました。

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