
今回はFXにおける通貨の強弱について解説していきます。
これを理解することで通貨ペアの選択がより根拠を持ってできるようになります。
また、今回の話は、私が推奨しているエリオット波動でのトレードに限らず、
勝率や利益を伸ばすヒントになると思います。
目次
FXにおける通貨の強弱の重要性

エリオット波動のトレードでは推進波の3波か5波を取っていくのがポイントなので、
できればトレンドがすごく発生している
またはこれから発生する通貨ペアを選びたいですよね。
なので、レンジ相場は捨てて、トレンド相場で勝負する。
このような考え方から、
勝率も利益率も上げていくためにもトレンドが発生しやすい通貨ペアを選ぶことが最も重要になってきます。
このトレンドが発生しやすい通貨ペアを選ぶために、そもそもFXってどんな投資商品なのかを改めて確認してみます。
FXでは通貨の強弱が明確なほど大きなトレンドが発生する

通貨の強弱を比較して最強最弱を探す
FXで取引する対象は、2つの通貨の組み合わせで、この2通貨の差益を取っていく投資商品がFXです。
なので、この2通貨の差益が大きければ大きいほどトレンドが大きく発生すると考えられます。
これを通貨の強弱という観点から考えると、
例えば、
〔買われている通貨〕/〔売られている通貨〕
という組み合わせの通貨ペアの場合、チャート上では上昇トレンドを形成します。
逆に〔売られている通貨〕/〔買われている通貨〕
という組み合わせの通貨ペアの場合は下落トレンドを形成します。
そして、〔買われている通貨〕/〔買われている通貨〕
〔売られている通貨〕/〔売られている通貨〕
みたいな組み合わせの通貨ペアの場合には、相場は拮抗しチャートはレンジを形成します。
つまり、最も〔買われている通貨〕/最も〔売られている通貨〕
のペアであれば、最も強い上昇トレンドを形成し、
最も〔売られている通貨〕/最も〔買われている通貨〕
のペアであれば、最も強い下落トレンドを形成します。
したがって、最も〔買われている通貨〕と最も〔売られている通貨〕の組み合わせが最強の通貨ペアになるということです。
強弱関係がはっきりした通貨ペアは利益にしやすい
そして、これが推進波の3波や5波が勢いよく伸びる通貨ペアでもあります。
エリオット波動でのトレードは推進波の3波や5波を狙っていくものですが、
そもそも3波や5波が発生しやすく、伸びやすい通貨ペアを選ぼうというのが今回の話です。
なので、この通貨ペアの選び方が上手くなればなるほど、
3波や5波が取りやすくなり、1回で獲得できるpipsも大きくなりやすいです。
また、強弱関係のはっきりした通貨ペアは比較的チャートもきれいなので、
他のトレード手法、ロジックを使うにあたっても覚えておいて損はないと思います。
初心者のうちは通貨ペアを固定して、確実なチャンスだけでトレードしていくことが大切だと思いますが、
慣れてきてエントリーチャンスが少ないなと思い始めた人は、
やみくもに通貨ペアを増やすのではなく、
この通貨の強弱を使って通貨ペアをその都度変えていくのがおすすめです。
FXにおける通貨の強弱の判断方法

では、問題はどうやって一番強い通貨と一番弱い通貨を選ぶのか?
ということですよね。
これは各通貨ペアを比べていくことによってわかってきます。
例えば、ポンド、ドル、円の強弱関係を調べた際に、
ポンド/円(下落↘)
ポンド/ドル(下落↘)
というどちらも下落トレンドの場合、
ポンドが売られている、つまりポンドが一番弱いということがわかります。
次にドル/円を見たときに上昇トレンドの場合、
ドル/円(上昇↗)
ドルが買われていて、円が売られているということです。
つまり、ポンド、ドル、円の強弱関係を比べると、
ポンド < 円 < ドルとなり、
一番強い通貨はドル、
一番弱い通貨はポンドということになるので、
ポンド/ドルという通貨ペアでより強いトレンドが発生する可能性が高いことがわかります。
この場合、左側の通貨が売られていて右側の通貨が買われている状態ですので、
ポンド/ドル(下落↘)
下落トレンドとなるので、ショートを検討していけば良いということになるわけです。
逆にドル/円が下落トレンドだった場合には、
円が一番強い通貨ということになるので
ポンド/円で大きな下落トレンドが発生する可能性が高いということです。
通貨の強弱における推奨通貨とその判断方法

このように様々な通貨を比べてその強弱を判断して、
最強最弱の通貨ペアを探していきます。
ただ、この方法だと扱う通貨が少ないうちはいいですが、多くなってくると大変ですよね。
そこで、ちょっとしたコツがあります。
強弱判断に使うおすすめ通貨
まず最初におすすめする通貨として
ドル、円、ユーロ、ポンド、
慣れてきたらこれに
オーストラリアドル、ニュージーランドドル
も加えた6通貨、さらに物足りなくなってきたら
スイスフラン、カナダドル
も加えた8通貨というように
段階的に増やして通貨の強弱関係を見ていくのがおすすめです。
私もこの8通貨28ペアでトレードしています。
通貨強弱の具体的な判断方法
そして、比べ方ですが、まず比較的相関関係が高い
ドル/円、
ユーロ/ポンド、
オーストラリアドル/ニュージーランドドル
でそれぞれ強弱を調べていきます。
次に強い通貨3つで強弱を調べ最強を探し、弱い通貨3つで最弱を探します。
最後に残ったものを組み合わせたものが
最もトレンドが発生しやすい通貨ペアとなります。
最初は時間が掛かるかもしれませんが、慣れてくれば10分も掛からずに探せるようになると思います。
ちなみ私の場合、スイスフランとカナダドルは
上記6つの通貨では強弱がはっきりしないときに補助的使うことが多いです。
また、通貨の強弱を判断するインジケーターもあり、そちらも補助的に使っています。
私は、CCFPやオアンダジャパンのインジケーターを参考にしています。
CCFPについての解説記事はこちら↓↓↓
ここまでの話で、通貨の強弱について理屈は理解できたかと思います。
しかしやってみるとわかると思うのですが、
実際のチャートを見たときに、
そもそも上昇トレンドなのか下落トレンドなのかの判断が難しい相場もよくあります。
なので今後は、実際のチャートも使ってその辺のポイントも解説できればと思います。
最後に、エリオット波動でのトレードにおいて一つ注意が必要なのが、
最強最弱の通貨ペアを見つけたとしても、
その通貨ペアの長期足が調整波であればエントリーはおすすめしません。
一方、長期足も推進波であればどんどんエントリーしていってください(笑)。
FXにおける通貨の強弱についてより詳しく学ぶにはこちらの教材もおすすめ
通貨の強弱を調べて通貨ペアを選ぶ理屈は、1度理解してしまえばそんなに難しくありません。
しかし、先ほど書いたようにこれを実際のチャートでやろうとすると難しく感じると思います。
そこで一番効率の良い学習法が、ケーススタディです。
プロの強弱判断を見て、マネる。
これが最も身につきやすいと思います。
そこで、私が参考にした教材がこちら。
私もこの教材でこのスキルを磨きましたし、とてもわかりやすいと思います。
また、エリオット波動によるトレードをすごくシンプルにしたロジックもコンテンツとして入っています。
それでは今回は以上になります。
ありがとうございました。