
今回は、FXをスタートするために必要な資金量について考えていきたいと思います。
・投資ってお金持ってなきゃできないんじゃないの?
・FXは最低いくらから始められるの?
・専業でやるにはいくらくらい必要?
このような疑問の参考になると思います。
大多数の人が、お金がないから投資を考えるんですが、そうはいっても投資をするには元手が必要です。では、その元手はいくらくらい用意すればいいのでしょうか。
結論から言うと、FXは5000円からでも始められます。ただ、効率性を重視するなら最低100万円くらいは欲しいところです。
目次
お金がないからこそ投資はするべき
投資に対する世間のイメージは、
・お金持ちがするもの
・まとまったお金がないとできない
こういったものだと思います。
また、まずは年収1000万くらい稼げるようになってからじゃないと投資をしても無意味なんて言う人もいます。
投資の目的を効率良くお金を増やすことにフォーカスすると、このようなイメージや考え方はある意味で正しいです。
それこそ一定の年収までは、投資にお金を回すくらいなら自己投資にお金を使い労働収入を上げた方が、お金の増え方も早いと思います。しかし、個人的にはお金がないからこそ投資はするべきだと思います。
自己投資をすることで労働収入を上げるというのは、確かにその通りで、まずはそこから手を着けるべきだと思います。ただ、それと同時並行で投資をすることは、時間的にも資金的にも別に不可能ではありません。
自分は自分で稼ぎつつ、お金にも働いてもらう。
これで良いんじゃないでしょうか。
むしろ、毎月の給料から生活費等を差し引いた残りを全て自己投資に使うとしても、そんなに毎月使いきれませんよね?
自己投資と言っても何でもいいわけじゃないはずです。今の仕事の年収アップや資格を取って転職など収入に繋がることでないと意味がありません。
となると、自己投資と投資、両方にお金を使ってもそんなに問題ないはずです。
また、お金があろうとなかろうと投資で増やすためには知識やスキルを身につける必要があります。
であれば、まとまったお金を運用できるようになるときまでに、お金がないうちから練習して知識やスキルを身につけておくのが良いはずです。
FXはレバレッジを利かせられる金融商品
投資の代表格と言えば、株式投資だと思いますが、株の場合探せば1万円でも買える銘柄はあります。
しかし、選択の幅を確保するには最低でも10万円。複数の銘柄に分散して運用しようと思えば最低でも100万円は用意したいところです。
一方のFXはレバレッジを利かせられる金融商品です。
国内の証券会社だと25倍、海外だと100倍以上のところもたくさんあります。
例えば、レバレッジ25倍だと、100万円分のトレードをするのに4万円(100万÷25=4万)の資金があれば良いということになります。
国内の証券会社だと少し余裕を見て口座に5万円(中には5000円)くらい入金していればトレードを始められます。
ただ実際には、勝ったり負けたりを繰り返しながら増やしていくのがFXなので、とりあえず始めるにしても倍の10万円(1万円)くらいは用意したいところです。
このレバレッジについて世間では危険というイメージが強いようですが、私が逆だと考えています。
確かにレバレッジを利かすことによって予想外の損失を被る可能性があり、口座資金がマイナスになることも理論上はあり得ます。
ただ、現実問題として、普通にやっていて国内口座でマイナスになることは考えにくく、海外口座でもゼロカットというシステムを導入しているところを選べばマイナスになることはありません。
むしろ、レバレッジを利かすことによって失うお金を限定して大きな取引ができると考えることもできます。
100万円までは労働の方が早い
FXは少額から始められますし、その少額から少しずつ増やしていって将来的に億を目指すことも可能です。
とはいっても、やはり元手は大きいに越したことはありません。
例えば10万円を月利10%で運用できたとしても1年で30万円くらいにしかなりません。
1年で3倍になっていると考えれば悪くないかもしれませんが、レバレッジを掛けてリスクを取ってることを考えると少し物足りないと言えなくもありません。
また、月利10%という数字はFXの世界では決して高い数字ではありませんが、毎月安定して10%となるとそれなりハードルの高さとなります。
となると、例えば10万円から100万円まで増やすだけでも相当な時間が掛かることが想像できると思います。
個人的には100万円までは労働収入の早いと思います。
なので、100万円でトレードできるようになるまでは、本業やアルバイトに精を出しながらトレードのスキルを磨いていき、100万円を越えたら本格的にロットを張ってトレードしていくというのが最も効率が良いのではと考えています。
専業トレーダーになるために必要な資金量は?
FXは10万くらいからでも始められ、時間を気にしないのであれば、そこからでも億を目指せます。また、効率良く増やすことを考えるのであれば、100万までは仕事を頑張って、100万から本格的にトレードしていくのが良いと思います。
では、仕事を辞めて専業トレーダーになるにはいくらくらい必要でしょうか?
口座資金は多いに越したことはありませんが、専業になるための必須の条件は、資金量というより、安定的に稼げるかどうかです。
少なくとも月ベースでは多少上下があったとしても四半期ベースではある程度安定して稼げる状態でないと専業は厳しいと思います。
そして、ここでの「稼ぎ」とはpipsのことです。
つまり、毎月や四半期、安定してどのくらいのpipsを稼ぐことができるのかを把握することが、専業になれるかどうかの判断要素になります。
自分が安定してどのくらいpipsを稼ぐことができるのか、そして生活していくためにはいくら必要なのか、この2点がわかると自ずと必要な資金量もわかってきます。
例えば、毎月平均すると200pips稼げるとして、毎月の生活費は30万円の場合、200pips×15万通貨(1.5ロット)=30万円となるので、単純に考えて1トレードで15万通貨を張れるだけの資金が必要になります。
具体的にいくら必要かは、1トレードで許容できるリスクによりますが、一つの目安は1万通貨で10万円くらい、この場合だと15万通貨なので150万円くらいでしょうか。
ここはトレードルールやリスクに対する考え方によって微妙に変わってくるところですが、基本的な考え方はこのような感じになると思います。
まとめ
ここまでFXを始めるのに必要な資金量や効率性を考えた資金量、専業になるための条件など説明してきましたが、まず目指すべきは資金を増やすことではなくスキルを身につけることだと思います。
たとえ手元に1000万円あったとしても稼ぐためのスキルがないのであれば意味がありません。むしろスキルがないうちは、1億あったとしても10万円からスタートして練習していくべきだと思います。
逆に10万円しか用意できなくても、裏を返せば失う金額も少なくて済むわけなので、どんどんチャレンジすべきではないでしょうか。
ただし、言うまでもないですが投資は余裕資金で行い、決して生活費をつぎ込まないようにしましょう。また、最初に資金管理について学んでからトレードは始めるのが良いと思います。
それでは今回は以上です。
ありがとうございました。