
今回は、トレードスタイルについて、効率的に資金を増やすという観点から考えてみたいと思います。
先日、こんなツイートを見かけました。
結論としては、FXではスキャルピングでもスイングでも資金を増やすことは可能です。
この辺を今回は、もう少し深掘りしていきます。
目次
FXはpips×ロットの世界
小資金からではスキャルピングじゃないと稼げない
資金がないとスイングじゃ稼げない
このように考えている人は多いのではないでしょうか。
これはある意味正しくもあり、間違ってもいます。
そもそもFXの利益というのは、pips×ロットで計算されます。
つまり、どのくらいの値幅をどのくらい資金を賭けてトレードしたかによって利益は変わります。
この観点からすると、pipsかロットのいずれか又は両方を大きくすることにより利益も大きくすることができます。
これを冒頭の話に戻すと、スキャルピングであれば通常、
ロットも大きく張りやすく、またトレード回数も増やしやすいのでpipsも稼ぎやすいということになり、
小資金からでも資金を大きくしていくことが可能という発想になりやすいのだと思います。
一方のスイングでは、小資金だと確かにロットを張りにくい面はありますが、
やり方次第ではpipsを大きく稼ぐことが可能であり、ロットを張れない弱点が気にならないくらいの利益を上げることも可能です。
この両者を比べたとき、pipsをどれくらい稼げるかは相場次第ですが、
ロットは完全に自分でコントロールすることができます。
このような観点からはスキャルピングの方が資金を増やしやすいと言えるかもしれませんが、話はそう単純ではありません。
初心者がスキャルピングで稼ぐのは至難の業⁈
スキャルピングの場合、1分足や長くても15分足でトレードすることが多いと思いますが、ローソク足の性質として時間足が短ければ短いほど動きか激しく、長期足と比べるとどうしてもチャートが汚くなりやすいという難点があります。
また、ロットを大きくしやすいからこそ値動きにメンタルがついていけなかったり、トレード時間こそ短くても、チャンスを逃さないためにPCに張り付きがちになったりと、精神的にも肉体的にも疲弊しやすいスタイルになりがちです。
ほとんどの人が仕事や家事をしながらFXを始めることを考えると、あまり良いトレードスタイルとは言えないですよね。
冒頭のツイートにもありますが、RedJohn(@23pips)さんのツイートにもあるように、トレードスタイルは稼げるかどうかも大切ですが、まずはその人の生活スタイルや性格から無理なく続けられるかが重要だと思います。
どんなに稼げる方法でも続けられなければ意味がないですからね。
少なくとも小資金からだとスイングじゃ稼げないから、スキャルピングという選択はする必要がないと思います。
では、稼ぐための要素であるロットとpipsについて、もう少し考えて整理してみたいと思います。
ロットを大きくするには?
・資金管理の徹底
・マネープレッシャーに対処する
この2点が重要です。
まず、資金管理という土台がしっかりしていないとロットを大きくすることはおろか、おちおちトレードなんかしていられません。
稼ぎ続けるトレーダーは全体の10%や5%と言われる相場の世界では、いかに利益を上げるかより、まずは生き残るということが大切になってきます。
そのためには、損切りルールを明確にした上で、それに合わせた資金管理ルールを構築して実践していく必要があります。
資金管理のルールを作る際には、リスクを証拠金の〇%に抑えるなど機械的に決めるのも悪くないですし、慣れないうちはこのような方法がおススメです。
目安としては3%くらいでしょうか。最大でも5%くらいだと思います。
しかし、過去検証やデモトレードでしっかりデータを集計していれば、
最大ドローダウン(損失)や最大連敗数がわかるので、それを基にどのくらいまでリスクを取っても大丈夫かということがわかります。
私もこのデータがあるので、証拠金の10%やときには20%くらいのリスクなら取ることができます。
また、ロットが大きくなってくると損益の動きも激しくなりマネープレッシャーという問題が出てきます。
これは慣れの問題もありますが、検証の上での資金管理を実践することである程度解消される部分もあります。
資金管理のルールが精密に作られれば作られるほど、マネープレッシャーにも対処しやすくなってくると思います。
マネープレッシャーについて詳しくはこちらもどうぞ↓↓↓
pipsを稼ぐには?
・トレンドフォロー
・時間足を長くする
・通貨の強弱感を意識する
この3点を意識することでだいぶpips稼ぎやすくなるのではないでしょうか。
為替相場は、レンジ7割トレンド3割なんて言われる一方で、トレンドは継続しやすいともいわれます。
であれば、そのトレンドに上手く乗っかり、チキン利食いすることなくトレードすればレンジを相手にするよりpipsは稼ぎやすいはずです。
また単純ですが、長期足でトレードすることで手っ取り早くpipsを稼ぐことができます。
4時間足や日足であれば、場合によっては500pipsくらい時には1000pipsくらい狙うこともできます。
1時間足であれば100pipsくらい普通に狙えます。
そして、これら2つのポイントをより強化してくれのが、通貨の強弱感という考え方です。
通貨の相関関係を見ていくことで、トレンドが勢いよく発生しやすい通貨ペアを見つけることができ、そのようなペアでトレードすることによりpipsがより稼ぎやすくなります。
通貨の強弱については詳しくはこちらもどうぞ↓↓↓
まとめ
勝てないうちは、いろいろとトレードスタイルや手法を探し求めがちですが、無理なく続けられるものでないと、どの道稼ぐことは難しくなってきます。
FXはpips×ロットの世界という基本がわかっていれば、変に考えが固執せず、トレードスタイルも柔軟に受け入れることができるのではないででょうか。
pipsは相場次第、ロットは自分でコントロールできるという観点からすれば、スキャルピングに走りがちな気持ちもわかりますが、
それも安定してpipsを稼げることが大前提です。
まずは1pipsでも安定して稼ぎ続けられるスタイルを固めるべきです。
いろいろ試行錯誤した結果であれば、それがスキャルピングでもスイングでも構いません。
そして、その後にロットを大きくしてことが、結果的に最短で稼げる方法ではないかと個人的には考えます。
それでは今回は以上です。
ありがとうございました。