今回は、RSIについて解説していきます。
RSIを使用することで
・エリオット波動のカウントができる
・推進3波と5波のスタートがわかる
・推進3波の終わりがわかる
というメリットがあります。
目次
RSI採用の理由
オシレーター系インジケーターであるRSIは、本来買われすぎ売られすぎを判断し、逆張り的に使用するものです。
しかし、私はRSIをエリオット波動のカウントや、ラインを引くために使用しており、どちらかという順張り的に使っています。
ですので、MT4のデフォルトで設定してある30、70という基準のラインも消して、真ん中に50というラインを引いて使用しています。この50を超えていることがトレンド判断の一つの目安です。
RSIは、今回エリオット波動の推進4波の判断に使用しているヒドゥンダイバージェンスが、非常に見やすいです。一方、RSIのデメリットとしては、MACDなんかと比べるとダイバージェンスが少し見にくいということがあります。
それでも、RSIを採用しているのは、MACDだとダマしが少ない分、少し反応が遅いというのがあります。より良いエントリーポイントや決済ポイントでトレードするためにもRSIを採用しました。
エリオット波動のカウント方法
エリオット波動のカウントは一目均衡表と200EMAをメインに行いますが、RSIも補助的に使っていきます。
カウント方法は、
・1波は50を超えてくる
・2波は50に戻してくる、または支えられる
・3波は50を超えてきて、50に支えられる
・4波は50を割ってくる、またはヒドゥンダイバージェンスを起こしやすい
・5波はダイバージェンスを起こして終了しやすい
となります。
トレンドラインの引き方
以上のようなカウント方法の他、RSIにトレンドラインを引くことがとても有効になってきます。引き方は2種類あります。
●3波の終わりを測るためにトレンドラインを引く
1波と3波の始点にトレンドラインを引くことで3波の終わりを見極めることが可能です。
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このトレンドラインをブレイクしてくると、もうすぐ3波が終了すると判断することができます。この場合、タイミング的には一目均衡表の基準線を越えてくることも多いので、あくまで判断要素の一つと考えていただければと思います。
これは、トレンドの勢いがしっかり出ている相場では特に有効です。
●4波の終わりを測るためにトレンドラインを引く
4波をつけ始めたらそこにトレンドラインを引くことで5波へ転換するブレイクポイントを見極めることが可能です。
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これは、ローソク足のチャネルラインブレイクより早いことが特徴です。これを利用して、RSIでトレンドラインブレイクをしたら、時間足を落として5波の初動からトレードすることができます。
ローソク足のチャネルラインブレイクを待って、細分化してトレードしようとすると、初動で入ることができず、エントリーチャンスを逃すことがよくあります。RSIのトレンドラインブレイクであれば早く気付くことができるので、チャンスを逃すことも減ります。
これは私も多用しています。
ダイバージェンス、ヒドゥンダイバージェンス
●ヒドゥンダイバージェンス
トレンドの継続を示す現象なので、推進波の継続を示します。
これが発生すると3波から4波へ波動が転換した合図になります。上昇トレンドの場合、2波の終点と4波の終点にラインを引くと、推進波なので当然安値は切り「上がって」います。一方、RSIについても同じ場所で安値をラインで結び、安値が切り「下がって」いる場合にヒドゥンダイバージェンスが発生していることになります。

ヒドゥンダイバージェンスは、4波のサインです。
●ダイバージェンス
ヒドゥンダイバージェンスとは反対に、トレンドの転換を示す現象なので、推進波の終了を示します。これは5波の決済ポイントと考えていただければと思います。

こちらは、2波の始点と4波の始点にラインを引くと、高値を切り「上げている」のに対し、RSIの同じ場所にラインを引くと高値を切り「下げている」現象です。
以上がRSIの使い方ですが、是非マスターしてトレードの質向上に役立てていただければと思います。
それでは今回は以上です。
ありがとうございました。