今回は、FXにおける短期足目線でのエリオット波動の攻略法を説明していきます。
エントリーチャンスが少なくて思ったように資金を増やせないと困っているトレーダーにはヒントになるかもしれません。
ずばり、短期足を攻略するポイントは3つの時間足をそれぞれ別の視点で確認することです。
それぞれの条件を満たした状態でエントリーすれば、短期足でのトレードも問題なく利益にすることができるようになります。
目次
短期足は長期足のタイミングを計るだけ?
これまでは、重要なのは長期足(月足、週足、日足など)の推進波であって、短期足は単純に長期足のエントリータイミングを計るために確認すると説明してきました。
長期足の推進波を細分化していった結果、15分足や5分足を見ていくという流れです。
しかし、短期足は単に長期足のタイミングを計るためだけのものではありません。
今回は、短期足でのエントリーについて詳しくお伝えします。
短期足のエントリーポイント
まずは、短期足でエントリーするという部分について説明していきます。
エントリータイミングを計る足としては5分足や15分足などです。
例えばこの短期足において、雲抜けで1波、雲や基準線に支えられて2波、推進方向に動き出して3波というタイミングでエントリーを仕掛けます。
このタイミングを計る足としては、5分、15分のほか1時間あたりが適切だと思います。もちろんこれ以外の足でもしっかり細分化してタイミングを計るのであれば問題はありません。
3つの時間足を確認する
次に、このタイミングを計る際に必ずやっていただきたいことがあります。
それは、マルチタイムフレームで確実に複数の足を見ることです。
最低でも、3つ確認してください。
まずは、中期足が調整波から推進波に転換しているかを確認します。
転換を見極めるポイントしては、オーバーラップ(ローソク足が重なりあった状態)した調整波にチャネルラインなどを引いて、そのラインをブレイクしたタイミングが推進波に転換したタイミングとなります。
次に、さらに長期足を確認してトレンドがエントリーと同方向に発生しているかを確認します。
この際、その瞬間の勢いが重要なのでダウ理論上の判断で大丈夫です。
具体的には直近高値を抜けていたらアップトレンド、直近安値を抜けていたらダウントレンドと判断します。
まとめるとこのようになります。
●短期足→中期足→長期足
●タイミング→調整波から推進波→トレンド
・5分→15分→1時間
・15分→1時間→4時間
・1時間→4時間→日足
これに加えて、月足や週足も確認する意味は、どれぐらい伸びやすいかを判断するためです。
例えば、月足や週足も推進波の場合、大きなトレンドを形成し利益も大きく伸ばせる可能性があります。エントリーの時間足によっては簡単に数百pips、時には1000pips以上を狙っていくことも可能になってきます。
一方、月足や週足が調整波であっても、短期足で3波の初動であり、勢いもあると判断できる場合には、今回紹介した3つの時間足を確認した上でエントリーしてもらえればほとんど問題ありません。
最初は長期足から細分化するべきです
慣れないうちは、月足や週足、日足が明確にトレンドを形成した推進波のときだけ、細分化してそれより下の時間足でタイミングを計ってトレードをした方が良いと思います。
この方法だと時期によっては極端にエントリーチャンスが少ないこともありますが、利幅が大きいぶん、ロットサイズによっては満足いく金額を稼ぐこともできます。
しかし、トレーダーとして稼いでいくためには、ある程度のエントリーチャンスは確保したいものです。そんな時は、今回紹介した短期足からのトレードによって、エントリーチャンスを確保し、確実に稼ぐという方法も有効です。
そのためにもまずは、エリオットカウントやマルチタイムフレームを使った細分化を、実際のチャートでできるスキルを身につける必要があります。
また、時間足を短くすればするほどチャートは汚くなりやすく、相場を読み解くのも難しくなります。なので、これは地道に練習しつつ経験を積んでいかなければいけません。
しかし、この短期足からのトレードができるようになると、時間足に縛られず、スキャルピング、デイトレ、スイングなどの概念がなくなり、自由にトレードすることができるようになります。是非、この感覚を味わっていただきたいです。
それでは今回は以上です。
ありがとうございました。