
今回は、損切りの方法について解説します。
損切りをどこに設定して良いかわからない、という悩みをお持ちの方のヒントになるのではないでしょうか。
損切りポイントは基本的に以下の2択です。
・2波の終点に損切りを設定(利益率重視)
・1波の始点に損切りを設定(勝率重視)
目次
損切りの重要性
まず前提として、損切りは基本的に逆指値でエントリーと同時に設定するべきです。
そもそも損切りを入れない人もいるかもしれませんが、よほどの戦略がない限り損切りは絶対に入れるべきです。
エントリーはミスしても良いですが、損切りだけはミスが許されません。忘れてはならないのは、FXは基本的にはすごくリスクの高い金融商品だということです。
しかし、そのリスクをほぼコントロールすることができるのもFXの特徴です。逆に言えば、トレーダーが唯一コントロールできるのがリスクです。
そして、根拠のある損切りラインであれば、それは絶対に動かさないということが大前提となります。資金を溶かし切らない限りは、何度でも再チャレンジすることができるのが相場の世界です。
まずは、生き残りましょう!
利益率重視の損切りポイント
その上で、損切りは押し目買いや戻し売りを狙うのであれば、
その直近安値や高値に設定するのが基本になります。
エリオット波動で3波の初動でエントリーするなら、
2波の終点(3波の始点)に損切りラインを置くことになります。
そして、この損切りラインの設定自体は、エントリーと同時にするのですが、損切りライン自体はエントリーする前に考えるべきです。
具体的には、今エントリーするなら損切りラインまで〇〇pipsだから許容できる損失「額」に合わせてロットを調整しよう、という意思決定をしていきます。
最初のうちは、このように損切り幅に対してロットを調整してポジションサイジングを決めていくのがおススメです。
初心者のうちは最大でも口座資金の5%くらいが損失許容額だと思うので、毎回それに合わせてロットを調整していきます。もし口座資金が100万円なら損失額は最大でも5万円になるようにロットを調整します。
直近高値や安値に損切りを置くと、最初のうちは戻されてすぐに損切りになることが多いと思います。これは、押し目や戻しの調整の見極めが難しいためであり、学習しつつ経験を積んでいくいくしかありません。
その一方で、損切りされたときの対応として一つ考えられるのが、再び押し目や戻しをつけたタイミングでエントリーし直すという方法です。基本的に伸びると思っているところを狙っているので、2、3回入り直しては損切りを繰り返したとしても、最終的に利益にはなるはずです。
特にエリオット波動の推進3波を狙うトレードであれば、この方法は有効です。また、損切り幅が狭い分、ロット数も大きくすることができるので、勝率は下がるかもしれませんが、利益率は上がります。
勝率重視の損切りポイント
一方、利益率は少しくらい低くても、勝率を上げたいという人もいると思います。
そんな人は、3波の初動でエントリーするとしても、
1波の始点に損切りラインを置くことをおススメします。
カウントが合っていたしても2波の終了を見極めるのは難しいですが、推進波であるという判断さえ正しければ、そう簡単に1波の始点に置いた損切りに引っかかることはありません。
逆に、ここで損切りされるということは、環境認識に誤りがあり完全に波動カウントをミスっているということです。
ただこの場合、損切り幅が大きくなりやすいことから、ロットを大きくすることができず、利益率は低くなりやすいです。
利益率重視?勝率重視?
利益率を取るか勝率を取るか、難しいところではありますが、ここは自分のメンタルのバランスが保ちやすい方法を採用するのが良いと思います。
私は、自信があるところでは2波の始点に、イマイチ確信が持てないときは1波の始点に損切りを置いたりと相場の状況によって使い分けたりします。また、月の初めは勝率重視でトレードしていき、含み益を大きくなり始めたら、さらなる利益を求めて利益率優先のトレードをしたりもします。
ここは本当にトレーダーの好みによります。自分のメンタルと満足できる利益のバランスを調整していってください。
まとめ
損切りラインの設定
・損失許容額は資金に対して最大でも5%以内に設定する。
・2波の終点に損切りを設定する(利益率重視)
勝率は良くないが、損切り幅が狭いのでロット数を大きくできる
・1波の始点に損切りを設定する(勝率重視)
損切りにあった場合は波動カウントが間違っていたことになる
それでは今回は以上です。
ありがとうございました。