
今回は、FXにおけるポジポジ病の克服方法について解説していきます。
先日、こんなツイートをしました。
トレードするためにFXをしてるんじゃなくて
稼ぐためにFXしてるはずです。でもトレードが目的になっちゃってることありませんか?
ポジポジ病なんてその最たるものです
稼ぐことが目的なら減らさないことも正義ですなのでノートレードの判断ばかりする人ほど良いトレーダーだと思います😌
— Hiro@FXトレーダー (@kuro871218) September 4, 2019
トレードするためにFXをしてるんじゃなくて
稼ぐためにFXしてるはずです。
でもトレードが目的になっちゃってることありませんか?
ポジポジ病なんてその最たるものです
稼ぐことが目的なら減らさないことも正義です
なのでノートレードの判断ばかりする人ほど良いトレーダーだと思います
ポジポジ病とは、FX初心者が特に陥りやすいもので、ポジションを持っていないと落ち着かないという病気です。
私自身1日に20回以上のエントリーをしていた時期もありましたが、今では週に1回トレードするかどうかです。
もちろん、それで以前より利益を出せています。
というか、ポジポジ病の頃は、損失しか出してません…(汗)。
今回は、そんなポジポジ病を深掘りしていきます。
目次
ポジポジ病の原因

改めてポジポジ病とは、トレードをしたいあまりにエントリーしなくてもいいところでエントリーしてしまう人のことを言います。
エントリーを繰り返して利益を上げることが出来ればいいのですが、病気とも言われているくらいなので、
結果的に損失が膨らんでいってしまう場合が一般的には多いです。
この「ポジポジ病」の原因は一体何でしょうか?
「ポジポジ病」の原因は人それぞれ違ってきますが、主に以下のようなことが原因と言われています。
・「稼ぎたい」という気持ちが強い
・慎重さが足りない
・根拠のない自信
・トレード中毒
・ポジションを持っていないことが不安
・前回の負けを早く取り戻したい
要するに、稼ぎたいという気持ちから来ています。
当たり前ですが、FXはお金を稼ぐためにやっているはずです。
そのこと自体は問題ではないんですが、ポジポジ病の原因はここに潜んでいます。
FXは言ってしまえば、己の欲との戦いです。
「お金を稼ぎたい気持ち」
「損失を出したくない気持ち」
「損失を取り戻したい気持ち」
相場から退場してしまう人の多くは、その欲に負けてしまっているのです。
調子よくトレードで利益を出せているときは、もっとエントリーをすれば利益を出せると勘違いしてしまいます。
逆に損失を出してしまったときはその損失を取り戻したいあまり、根拠もなく闇雲にエントリーして、損失を出してしまいます。
根拠のないエントリーは、決済の根拠も決められていないので、高勝率を狙えるはずもありません。
こうして無駄なエントリーが増えていくわけです。
つまり、ポジポジ病の原因というのは、
“利益を出したい”という己の欲が原因なのです。
また、見落としがちな点ですが、無駄なエントリーが増えるということは、スプレッドも掛かるということです。
トレードで勝とうが負けようが無駄に手数料を払い続けるってバカらしいですよね。
ポジポジ病の克服方法

大前提は意識を変える
それでは、どうすればポジポジ病は治るのか。
こればかりは、意識を変えるしかありません。
例え優位性のあるトレードルールがあったとしても、
エントリーの操作を行うの自分自身なので、ルール外のエントリーはいくらでもできてしまいます。
なので、ポジポジ病を治すためには、自分自身のトレードに対する意識を変えるしかありません。
一番意識していかないといけないことは、
「お金を稼ぐためにトレードを行っている」ということです。
ポジポジ病になってしまう人は、この大前提の考えを忘れてしまい、
トレードをすることが目的になってしまっています。
例えば、月に10万円の利益が出るのであれば、極端ですが、エントリーが1回でも10回でもいいわけです。
であれば、ポジポジ病という観点から言えば、1回のエントリーだけで10万円を狙った方が、勝率は高まります。
1回しかエントリーできないとなれば、
確実なポイントでトレードしようとエントリーを厳選しますし、
しっかりとした根拠を持ってエントリーを行うため、自然と高勝率なトレードを狙えるためです。
もちろん、1回しかトレードしてはダメですということではなく、大切なのは高勝率を狙えるポイントのみでエントリーを行うということです。
なので、優位性のあるトレードルールに合致したところでだけエントリーしていった結果、トレード回数が多くなるのは問題ありません。
自分のトレードルールとその時の相場がハマったというだけですから。
また、投資家として有名なウォーレン・バフェットも、
「投資で成功するために何より大切なことは、損をしないこと」
と言っています。
FXで利益を残していくためには、勝ちトレードを増やすことを意識するのではなく、
負けトレード、つまり無駄なトレードを減らしていくことのほうが重要です。
トレードをすれば利益を出せる可能性もありますが、損失を出してしまう可能性もあります。
もし相場をチェックしていて、ずっとエントリーポイントが見つからないときは、「トレードをしてはいけない時間帯」だと思った方が良いです。
その時間で過去のトレードを振り返ってみたり、学習の時間に使う方がよほど有意義で、将来の利益にも繋がると思います。
エントリーしていいのは、トレードルールに合致している時だけです。
これをしっかりと理解して、意識してトレードを行えば、ポジポジ病は克服できると思います。
具体的な改善策
ポジポジ病を克服するには、原因を理解して、意識を変えるというが大前提ですが、なかなか直ぐには難しいですよね。
そこで、ひと工夫して、できるところから改善していくことが大切です。
例えば、
・今まで1ロットでエントリーしていたものを0.5ロットに落としてみる
・チャートをみる時間を4時間から2時間に減らしてみる
・トレードしない時間はチャートを閉じておく(PCの電源を切る)
・スマホのトレードアプリを消す
・チャートを確認するときはデモ口座で確認する など
方法は他にもあると思いますが、ちょっとしたことをやめてみる、減らしてみることでポジポジ病の改善に繋げることが出来ると思います。
一気に複数のことをやめてみる必要はありません。
まずは可能な範囲で実践してみることが大切です。
また、ポジポジ病が一番発生しやすいトレードスタイルはスキャルピングだと言われています。
それ他のトレードスタイルよりもエントリー出来るタイミングが多いからです。
1分足や5分足を使用していれば、早ければ1分や5分に1回エントリーできるチャンスが来てしまいます。
そのため、1時間足や4時間足でトレードしている人に比べたら、
エントリー出来る回数が多くなりますので、ポジポジ病にも陥りやすくなってしまうというわけです。
逆に長い時間足でトレードする人は、待つのが当たり前なので、ポジポジ病になりにくい傾向があります。
個人的には、この点からも初心者ほど4時間足以上のスイングトレードから始めるのが、遠回りなようで結果的に一番の近道ではないかと考えています。
ポジポジ病の自覚がある人は長い時間足を使用してトレードしてみるのもいいかもしれません。
まとめ
・ポジポジ病の原因は利益を出したいという欲
・エントリールールに合致するところでだけでエントリー
・「休むも相場」を徹底する
ポジポジ病は、トレーダーとして成長していく過程で陥りがちな病気です。
しかし、継続的に利益を上げていくためには絶対に克服しなければならないものでもあります。
私自身も稼げるようになり出したのは、無駄なエントリーが減ってからでした。
繰り返しになりますが、FXを行う目的は、トレードをすることではなく、
「お金を稼ぐため」です。
当たり前のことですが、トレードをしているとこの目的を忘れてしまいがちです。
エントリーをすればするほど、損失を出してしまうリスクは高くなります。
今一度このことを意識してトレードに取り組んでみてください。
それでは今回は以上です。
ありがとうございました。