マインドセット 資金管理

FXにおけるマネープレッシャーの克服方法(チキン利食いや損切りの恐怖に打ち勝つ)

2019年7月17日

今回は、大きな資金でFXをする際に直面するマネープレッシャーついて解説していきます。

・チキン利食いが最近増えた

・損切りするのが急に怖くなった


このような悩みに対して今回の話は参考になるかもしれません。


ちなみに、ここで言う大きな資金とは100万円から1000万円くらいを想定していますが、それより少ない資金についても通じる部分はあると思います。


私自身は10万円からFXを始めて、少しずつ資金を大きくしていきました。

口座資金が10万円から100万円になり、やがて1000万円になっていく中で気持ちの変化も色々あったのでその辺の話もしたいと思います。

目次

FXでマネープレッシャーを感じる理由

まず、10万円や20万円の証拠金って普通の給料としても貰える金額ですよね。

このくらいの証拠金に対する損失額ってリスクを5%くらいに設定したとしても5000円や1万円です。


つまり1000円単位の損失額であれば、

ちょっと美味しい物を食べたりできる金額だな、これくらいなら負けてもしょうがないかなと、具体的なイメージができます。


しかし、これがいざ証拠金100万円になると、5%の負けで抑えたとしても5万円の損失になります。

これが200万円になると10万円の損失になります。これが300万、400万円になると...。

どんどん損失額が大きくなってくるんですよね。


FXにおいて資金が大きくなるほど、普段の生活では扱うことのない金額が損失となって表れてきて、

それが得たいの知れない恐怖となる。


それがマネープレッシャーです

マネープレッシャー克服の鍵は損失額の把握

私たちトレーダーは何でFXを始めたかというと、お金が欲しいから始めたんですよね?


だから、ほとんどのトレーダーはリスクよりリターンのことを優先して考えてしまいがちです。


なので、例えば100万円でリスク5%、リスクリワード1:1のトレードをした場合、

5万円の利益の方に目が行きがちです。

200万円なら10万円の利益、300万円なら15万円の利益、

リスクリワード1:2のトレードならこれが2倍の利益になるのか、

と発想しがちなんですよね…。


利益のことについてはすごく想像するんですが、逆に負けのこと、リスクのことばかり考えてFXを始める人は少ないと思います。


私自身もやはりそうでした。

負けることをあまり考えておらず、証拠金が大きければ大きいほどお金持ちになれるくらいにしか考えていませんでした。


やはり、こういうことを考えていると利益優先の考え方になってくるんですよね。


しかし、いざ始めてみると負けって必ず発生します


FXで勝率100%というのは事実上あり得ず、これでお金を稼ぎ続けているというトレーダーはいないと思います。


必ずどんなトレードルールでも、お金を稼ぎ続けるものであれば、負けは必ず発生します。


そして、負ける際には証拠金に対していくらかの割合で損失が発生します。

この割合は自分でコントロールできる部分であり、私自身は10%以内でコントロールしていますが、平均したら5%くらいです。


これを100万円の証拠金でやってると5万円の損失が発生するわけですが、5万円も決して小さな金額じゃないですよね?

一人暮らしの1か月分の食費くらいにはなると思います。


そうすると、この負けを避けるために勝率重視のトレードをしたくなります。

このこと自体が悪いわけではないですが、大切なのは自分自身が許容できる金額でトレードをすることだと思います。


つまり、証拠金も大きければ大きいほど良いというわけじゃないということです。


1回の負けで自分自身が納得できる金額かどうかが判断の基準になってきます。

マネープレッシャーを感じた時は

FXトレーダーは、FXというレバレッジを利かすことができる金融商品で投資を始めようという人達なので、

他の投資商品に比べたら利益優先で考えてしまう人が圧倒的に多いと思います。


特にFXは月利で語られることも多いくらい利益率の高いものですが、

そこに存在するリスクを最優先に考えてもらいたいと思うので、

自分自身の許容できる負け金額を考えてトレードしてもらいたいと思います。


私自身も10万円でやってたときは何とも思わなかった同じ5%という損失も、桁が変わって100万円になったら強烈にビビった記憶があります。


5%の損切りなので5万円の損失ですが、その当時は損切りに相当の勇気がいりました。

5万円あればいろんなことができますよね?


普段の生活で少し贅沢したり、ちょっとした旅行に行けたりできます。


そもそもそんなに贅沢する方でもなかったので、5万円という金額は生活費全体で見てもそこそこの割合を占めていました。


このような状況での5万円の損切りは本当に恐怖で、時には適当な理由を作り、最初に設定した損切りラインをずらしてしまうこともありました。


なので、意図的に口座資金を減らしたり、損失額の許容割合を小さくしたりと、少しずつマネープレッシャーに慣らす作業もしてきました。


このようなことを繰り返しながら、やがて100万円のレンジ相場(笑)をブレイクしましたが、

また今度は500万円くらいでマネープレッシャーが厳しくなりレンジ相場に入りました...。


すごく不思議なことに相場だけでなく、自分の中にもレジスタンスラインみたいなものがあって、

このラインをブレイクするのに相当のエネルギーを消費しちゃうんですよね。


おそらくどんなトレーダーにもこのような壁があるんじゃないでしょうか。


なので、このような点からもその時の自分に合った許容できる資金でトレードすることが大事だと思います。

まとめ:マネープレッシャーには慣らしの作業が必要

大きな資金でいきなりトレードを始める人もあまりいないとは思いますが、

多くの人が複利運用で資金を大きくした時に、急に許容できないリスクに直面すると思います。


それは、おそらく自分自身の生活とあまりに大きなギャップが生まれたときに、頭が追いつかなくなって起こる現象だと思います。


このとき恐怖を感じて、チキン利食いや損切りができないといった状態になった時は、

一旦リスクについて見直してみることをおススメします。


ここで、無理をすることは資金を溶かすことに繋がります。


今まで、普通にルール通りに利食いや損切りができていたのに、それができなくなった際には、改めてこの記事を読んでみてください。


あなたの証拠金は大きすぎませんか?

一度、普通にルール通りトレードできていた時の資金量に戻してみてください。


これを繰り返していくうちに少しずつ慣れてくると思います。


複利運用で今まで通りのトレードができなくなった時には、一度立ち止まって今回の話を考えてみてください。


それでは今回は以上です。

ありがとうございました。

  • この記事を書いた人

hiro

2008年から株式投資、2016年からFX。ゆったりトレードしながら、合間に筋トレや読書を楽しむ生活です。株は年利10%前後、FXは毎月200pipsほどの利益。エリオット波動と通貨の強弱を学習して勝てるようになりました。

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